【4月販売】20,21日は岡山ロハスパークに出店します

【40代】服飾系ハンドメイド作家の普段着あるある【私服】

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今から12年前。とある女性が雑誌で「私の服はほとんどが自分で作ったものです」という発言をしていて衝撃を受けました。服を自給自足できる人がいることへの驚き、自分にもできるかもという希望が生まれたのです。
そこで私は「よし、ルームシューズだけでなく衣服も作ろう!そして私の衣服自給自足率を50%まで上げよう!」と決意しました。

あちこちの洋裁本から気に入った型紙を選び、自分や家族の服をたくさん作りました。当初、作るのが楽しいので生地にはこだわりがなくて、メーター300円の激安生地で作ったり。腕が上がり、目が肥えるにつれ、生地選びも重要課題のひとつであることに気づかされます。

そして現在。めでたく自給自足率50%を超えました!おめでとうございます!ありがとうございます!とはいえ、その私服の中身は12年前の私が思い描いていた世界とは、違っていました。どんなものか見ていただきたいと思います。

ハンドメイド作家の普段着あるある

試作品(Vネックプルオーバー)ばかり着ている

私が新作を販売する場合、妄想→スケッチ→試作→再試作→再々試作→洗濯テスト→全てクリアして販売!という道のりを経て仕上げます。お客さまの手に渡るものは、慎重かつ丁寧に作るので、生地選びやサイズ感など、実験を重ねることになります。
最初は小さく作っていたんです。でも世の流行を踏まえると、オーバーサイズでパンツにインできる方がいいだろう…と。そして生地はどんな質感のリネンにしよう。フレンチ?ベルギー?ガーゼ?と、着心地比べてを重ねているうちに、自分の私服がVネックプルオーバーだらけになる始末。でも、見ての通り、同じリネンでも全部質感が違うんです。なので同じ服ばかり着てるとは気づかれてないはず。

子どもにも試作品ばかり着せている

しまいにはVネックプルオーバーの研究が娘にも飛び火。このトップス、襟つけが難しいのです。そのため襟つけの練習も兼ねて、子どもにも試作品を。子ども服に関して言えば、ショート丈のトップスは向いてません。身長が10cm伸びる翌年には、ほぼ着られなくなります。子ども服を販売することになったら、着丈は長めに作らないといけませんね。

そんなこんなで
「お母さん忙しいから、今年も子どもの手づくり服はVネックプルオーバーだよ。」
と言うと「またかよ」という顔をされます。
昔みたいに洋裁本からワンピースの型紙写して…みたいなことしてる暇がないんですよね。残念ながら。

よく見ると左右で形が違う

一般的なトップスには袖が2つあります。それを良いことに、左右の袖の形を変えて実験すること多々。例えば右袖はギャザー多めのゆったり袖、左手袖はギャザーなしのほっそり袖。あと、ゴムが入ってる右手首と、ゴムが入ってない左手首など。で、どっちの腕の方が着心地が良いか比べます。
そんな左右非対称な試作品を着て出かけても、大抵の人は気づきません。

ルームシューズも試作品は、片足しか作らないことが多く、色や形の異なる、右足の試作品①と左足の試作品②を1週間履き比べます。その様子は、私の作品のコンセプト「うつむいた時に元気が出る足元」の対極にあり、苦笑いすること多々。

まとめ

というわけで、やたら色違いの自作服を持っているのが、服飾系ハンドメイド作家の特徴です。

そういえばかつて、お好み焼き屋さんの息子である友人が「毎晩お好み焼きばっかり食べさせられて、辛かった」と話していました。
どっちの気持ちもわかります。もっとおいしいお好み焼きを作るために、マイナーチェンジを重ねて家族の反応をうかがう母の気持ち。
味の微妙な変化などどうでもいいねん。どっちにしてもお好み焼き食べてることに変わらんやん。ちゃうもん食わせろ!という子どもの気持ち。

我が家もそんな感じなのでしょう。

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